クロマ・アニメーション - Chroma Animation -

色の三属性(色相・明度・彩度)において、「彩度(Chroma/Saturation)」は色の鮮やかさを示すものです。色を効果的にあらわす「彩度」のはたらきや効果を実感するため、主に「彩度」のみ変化させてつくるアニメーションを制作してみましょう。


基本:画像の印象が変化するほど彩度は重要!



制作の方法

短大のパソコンにあるPhotoshop CCを活用した方法は次のとおりです。

1)元になる写真もしくはイラスト等を開いて、レイヤーを表示しておきます。


2)レイヤーごと画像の「彩度」を変化させましょう。


3)なるべく各レイヤーは分かりやすい名称にしておきましょう。


4)ウインドウ「タイムライン」を表示し、「レイヤーからフレームを作成」を選択します。基本的にレイヤーをフレーム(アニメーションのコマ)にして、タイムラインで再生の順番や再生速度を編集します。




やり直す場合は、タイムライン上のフレーム(コマ)を一度すべて削除した方がよいでしょう。


5)タイムライン上の再生が完成したら、ファイル「書き出し」「Web用に保存」を選択します。所謂「GIFアニメ」としてファイルを書き出すことができます。

「GIFアニメ」はウェブで標準的なファイル形式ですが、短大のパソコン(デスクトップ)上でダブルクリックしても再生しない場合、ウェブブラウザのウインドウ等にファイルをドラックすれば再生(プレビュー)が出来ます。
また、ファイルサイズが大きすぎても再生できない場合があります。大きすぎる場合は画像全体の画素数を減らして下さい(目安として画像の巾は概ね500~1000pixel程)
もし「GIFアニメ」の書き出しがうまく出来そうにない場合は、アニメーション作成中のデータすなわちphotoshop形式のファイルを提出しても可。


完成した作品の提出先および授業の感想

【1】完成した作品は、ファイル名を自分の学生番号にしてから、共有サーバへ提出して下さい。複数の提出は大歓迎(加点します)!
 Public_CG(X:) → 課題提出用フォルダ → Color_平面構成_色彩構成 → Chroma Animation_2021

【2】出欠確認を兼ねた授業の感想はGoogleフォームに入力して下さい。→回答用Googleフォーム

【3】提出期限:2021年7月8日まで


作例:写真でもイラストでも可


インテリアクラッシュストーン:彩度で輝いているように見せる

消化訓練:火炎の勢いを彩度で表現する

バタフライ(蝶々)

クリスマスツリー:彩度だけでキラキラ

気持ちを高揚させる女性:絵柄も少し変更可




明度と彩度それぞれにおける変化の違い

下図で示すとおり、「明度」は無彩色も含めて全体の明るさが変化しますが、「彩度」は基本的に有彩色部分だけが変化します(無彩色部分はほとんど変化しないように見えるはずです)。
なお、Photoshopの操作ではカラーモード(CMYKカラー・RGBカラー)によって結果が違ってしまいますので、注意してください。


▼「明度」スライダーを変化させた場合


▼「彩度」スライダーを変化させた場合




注記

  • この授業で学生が制作した作品や感想等については、次年度以降の授業において参考例として提示したり、授業を紹介する資料等として教育研究の目的で引用する場合がありますが、ご了承下さい。
  • 受講生以外の方は、本講義に関するデータ等について複製・転載・引用することは禁止とさせて頂きます。