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奥会津・只見線に関する研究資料

2011年の豪雨災害で一部不通が続いていたJR只見線は、約11年を歳月を経て完全営業再開を遂げます(2022年10月1日予定)。過疎地域かつ豪雪地域にも関わらずなぜ超赤字ローカル線は奇跡的な復旧を遂げられたのか、沿線地域の社会問題などについて、調査資料を一部紹介します。



中山間地域と外界をつなぐ(イメージ)

下図は地域の状況を概念的に描いたものですが、JR只見線と国道252号は只見川沿いに並行し、中山間地域と外界をつなぐライフラインのような存在になっています。冬期間に国道が通行止めになると鉄路が唯一の交通手段となります。特別豪雪地帯でもあるため、気象によっては自家用車では心もとない場合が多々あります。そのため、心理的に只見線の存在が欠かせないと思う地域の想いは理解できるのはないでしょうか。



奥会津・只見線沿線地域の社会問題を把握するための基礎研究 : 2015年および2016年の調査より

筆者が専門とするデザイン活動(奥会津のPR等)をするための基礎研究であり、地域特性をしっかりと把握しておくため2015年および2016年の調査よりまとめました。研究活動を通じて、奥会津地域の只見線は単なる交通機関ではなく、地域の象徴であることが実感として分かりました。地域の象徴にかかわり、住民レベルでの会合に参加したり、ゼミ学生による取材などを通じて、過疎化や少子高齢化という社会問題を観察することができました。
はじめに、奥会津・只見線沿線地域の現状を把握するため、東京都区部と比較しながら、各種データ(①地勢・②人口・③生活(雇用)・④財政の4分野)を項目ごと分析しました。次に、実際に参加してみた住民懇談会やミーティングから、様々な立場の違いによる奥会津や只見線に対する考え方の違いを解釈しました。さらに、データや住民意見などから、仮説を検証しました。
地域において議論を過熱させる根源は、止まらない人口減少という目の前に起きている現象が住民の不安を駆り立てるからです。町から人が年々いなくなり、寂しくなります。だから、対処としてこれまでも奥会津地域は観光に力を入れ、多数のイベントが開催されています。しかし、地域を訪れる観光客数と現住人口の推移を同時にみる限り、観光客数がいかに増減しようとも人口減少の傾斜率は変わらない現実です。
注☆本稿は会津大学短期大学部学術機関リポジトリから閲覧ください。

JaLC DOI info:doi/10.20645/00001270



奥会津に古民家キャンパスをつくる可能性を探るための基本調査【2017年度報告レポート】

当該地域を調査した結果、豊かな自然や地域資源の魅力が分かった反面、人口減少や少子高齢化といった社会問題が根底にあることが分かりました。とくに若者の流出は大きな問題です。そこで「奥会津地域に古民家キャンパスをつくる」というテーマで研究をすすめることにしました。
本稿は、只見川流域にある県立高等学校(3校)に依頼し、高等学校の生徒等を対象としたアンケート調査を実施しました。回答は451件あり、高校生を中心とした地域住民の考え方を垣間見ることができました。



第677回花ホテル講演会「只見線奇跡の復旧と地域の想い」

JR只見線が全線営業再開する一年前に、奇跡の復旧と地域の想いについて講演をおこないましたが、本稿はその講演内容をコンパクトにまとめ、タウン誌「会津嶺」2022年2月号に掲載したものです。



つながる只見線 2020-2021

JR只見線の全線営業再開に向けた想いを、奥会津・只見線沿線地域を取材する際に撮影した写真を中心に記録しました。本稿は当該地域をイメージ的にまとめたものです。