高橋ゼミ(グラフィック分野)
グラフィックデザインの「社会性」に重きを置いたゼミ
ゼミは、グラフィックデザインの「社会性」を最も重視し、「広告・出版・印刷業界で活躍する人材の育成」を目指しています。
広告業界としては広告制作(グラフィックデザイナーやアートディレクター)を、出版業界としてはタウン誌やフリーペーパーなど情報系出版のエディトリアルデザイナーを、印刷業界としてはDTPデザイナーを目指します。
最近はとくに地域の魅力をPRするような活動を主として取り組んでいます。
以下、高橋ゼミの主な活動を紹介します。
会津をPRするトラックのラッピングデザイン(2023.)
会津ナンバー普及促進と会津地域の観光PRのため、会津若松商工会議所卸物流部会で「ラッピングトラック事業」がスタートし、これまで19台のラッピングトラックが製作され、会津地域の観光PRや震災復興を願い、首都圏をはじめ全国各地を「会津の走る広告塔」として走っています。そして、20台目のラッピングトラックとして新たに会津大学短期大学部高橋ゼミの学生がデザインしました。
只見線カラーバスのラッピングデザイン(2018/2023.)
会津乗合自動車(会津バス)は、奥会津ぶらり旅の車両として、JR只見線キハ40カラーの バスを2018年より運行開始し、土日祝日の限定路線をはじめ通常の路線バスとしても運行しています。 撮影された写真は、会津大学短期大学部の高橋ゼミによってデザインされたラッピングバスです。JR只見線で人気あるキハ40車両の緑色ツートンカラーを基調とし、奥会津地域の特産品を描いたイラストで構成されているユニークなデザインです。奥会津ぶらり旅の車両としてJR只見線の二次交通手段として運行されたこともあり、只見線を象徴する車両「キハ40」と並行する国道252号線からバスの車両側面には「キハ40 252」と、只見線愛好家に注視される記号が大きく印字されています。
そのようなバス車両が注目されていたため、2023年にTOMYTEC社より「バスコレで行こう21 会津バス JR只見線キハ40カラー」ミニチュアカーとして商品化されました。
・ミニチュアとしての販売は2023年7月より
・JR東日本商品化許諾済、会津乗合自動車株式会社商品化許諾済
会津大学と会津短大とのコラボによるコロナ対策ポスター(2021.)
会津大学では新型コロナウイルスの感染予防及び感染拡大防止のため、2020年度から会津大学の学生ホール及び学生食堂でポスターの掲示やチラシの配布し、注意を喚起していました。
そして、2021年度においては、会津大学(四大)と同大短期大学部のコラボレーションにより一新し、「マスク着用」「手指消毒」「距離を取る」などコロナ感染症対策の基本について、赤べこを擬人化したメインキャラクター「べこりん」を始め4体のキャラクターが親しみやすく伝えるデザインになっています。
ランチカード「Ai-lunch」(2020.)
会津若松市のICT拠点「スマートシティAiCT」(アイクト)は、企業誘致や雇用創出を目的とした新施設で、IT企業やコンサルタント会社に従事する500人が働く見込みがあります。しかし、AiCTに入居している企業で働いている方は地域外から来ているケースが多く、継続的に続けていくため地域内での交流も望まれていました。一方、学生達は普段学んでいる知識やスキルを活かせる場を求めていました。そのため、新たな会津のICT拠点を対象にした地域交流促進の話が持ち上がり、学生主体ですすめることになりました。
結果、会津短大の高橋ゼミの女子学生が市内の飲食店42店舗を取材しながら、グラフィックツールCanvaでランチカードとして情報を集約し、会津大学の男子学生がアプリでも情報を閲覧できるようにしたという学生間連携の成果として結実しました。
取り組みは評価されて、チーム・アイクトとして第6回ふくしま産業賞学生部門で「銀賞」を受賞しました。また「Ai-lunch」は特許庁に商標登録することもできました。
会津若松城(鶴ヶ城)赤べこトリックアート(2020.)
コロナ禍沈静化の願い、また新たな観光スポットとして、会津のシンボル・鶴ヶ城に「赤べこ」をモチーフにしたトリックアートが設置しました。SNS映えするため最近注目される機会が増えているトリックアートはスマホ等で立体的に撮影できるしくみですが、お城に設置した前例はみられません。お城でトリックアートという新たな試みになりました。
奥会津プロジェクト「ハイキングウォーキングとまわろう!奥会津」(2019.)
JR只見線沿線の主要スポットを紹介しつつ、お笑い芸人ハイキングウォーキングさんと一緒に、「駅から歩いて楽しめる奥会津」(徒歩や自転車など自分の足で巡る)をコンセプトにパンフレットを制作・配布しました。奥会津地域・只見線沿線の二次交通の問題をテーマに研究した成果となります。
奥会津プロジェクト「笑い飯 哲夫さん仏教講座in奥会津」(2018.)
高橋ゼミは奥会津地域の魅力を視察するため、拓殖大学、大月短大、会津大学の学生たちと一緒にスタディツアーをしました。
そして、ゲストとしてお笑い芸人「笑い飯」哲夫さんも参加し、哲夫さんによる仏教講座を金山町で開催していただきました。また、ゼミ学生の企画で、車内で「奥会津クイズ&マジックショー」を行い、他大学生と一緒に只見線の旅を楽しみました。
野口英世トリックアート(2018.)
2018年は野口英世博士の没後90周年節目の年ですが、博士の偉大な業績を身近に知ってもらいたい趣旨で、ゼミ学生が体験型トリックアートをデザインしました。トリックアートは、平面なのに立体的に見えるデザイン表現です。
奥会津プロジェクト「コント只見線」(2017.)
高橋ゼミは奥会津地域の魅力を視察するため、拓殖大学、大月短大、会津大学の学生たちと一緒にスタディツアーをしました。
そして、ゲストとしてお笑い芸人「もう中学生」さんも参加し、一緒に只見線に乗ったり、奥会津の魅力を伝えるため地元小学生の前で「コント只見線」を演じたりしました。
鶴ヶ城本丸芝アート「会津戊辰150周年PR」(2017.)
会津戊辰150周年をPRする様々なグラフィックアイテムをデザインしましたが、大きなものとして鶴ヶ城本丸に巾約32メートルの巨大な地上絵を作成しました。
食育教材「ふくしまぺろりとらんぷ」(2016.)
福島県の様々なおいしい食材を県内外の方々に知ってもらおうと会津大学短期大学部の食物栄養学科と産業情報学科デザイン情報コースの学生達が共同で開発しました。
トランプのスートごと福島の食材(クローバー)・郷土料理(スペード)・B級グルメ(ダイヤ)・スイーツ(ハート)に分類、さらに含まれる栄養素の多い順番に数字が並び、楽しく学べる食育教材です。
都営地下鉄で奥会津PRポスター(2015-2016.)
福島県奥会津地方をPRするため、都営地下鉄の駅貼りポスター(B0サイズ)および電車中吊りポスター(B3ワイド)をゼミ学生がデザインし、実際に2015年度から2016年度まで季節ごと都内で掲示しました。
中吊り広告
B0ポスター
首都圏の大学生との合同合宿(2015.)
2015年9月、高橋ゼミ6名は「奥会津・只見線沿線エリアの活性化」という共通テーマの下、東京大学、拓殖大学、大月短大の学生たちと一緒に合同合宿をしました(総勢44名)。
合宿は、柳津町の見学から始まり、JR只見線に乗ったり、討論会や、只見町や昭和村の視察までおこない、充実した2日間でした。
新しい張子「ふわもこ羊」(2013.)
西会津町で郷土玩具を製造販売している野沢民芸品製作企業組合とコラボレーションして、 新しい張子を学生がデザイン提案し、商品化されました。
幼稚園の壁面デザイン(2015.)
幼稚園からの依頼により、巾8メートルの壁面を「森と色々な仲間達」をテーマにした幼稚園らしいイメージでデザインしました。
園児に原画も贈呈
食事PR「レッツ!こぼりんダンス」(2013.)
3.11震災後、福島県民の心身の健康は非常に危惧され、とくに運動不足により体力は著しく低下しています。そのため、親しみをもって、食の問題や心身の健康に対して意識をさらに高めてもらう必要性が出てきましたので、食育PR「レッツ!こぼりんダンス」を様々な方々と一緒になって制作発表しました。
「レッツ!こぼりんダンス」
作詞:櫻井亜衣・笹川莉菜・積田はる菜・山崎さくら
作曲・アレンジ:もりたかし
振り付け:岡田麻紀
歌:櫻井亜衣・笹川莉菜・積田はる菜・山崎さくら+白梅幼稚園園児
企画制作:会津大学短期大学部デザイン情報コース高橋延昌ゼミ2013
共同制作:会津若松市食育ネットワーク
公式PV http://youtu.be/ggIlzcrkiaQ
会津若松市マラソン公式キャラクター「ビャッコくん」(2013.)
会津若松市鶴ヶ城ハーフマラソン大会をPRするため、新しいキャラクターの登場が求められましたが、ゼミ学生のキャラクターデザインが採用されました。着ぐるみや各種グッズも制作され、ハーフマラソン大会を盛り上げています。
タウン誌の編集参加(2002-2007.)
出版業界にかかわるインターンシップ(職業体験)として、短大生が実際に発行しているタウン誌の編集制作に参加しました。学生自らが企画・取材・編集・制作(完全データ入稿)まで行い、毎回4ページを完成させました。単発的なプロジェクトとしてではなく、ゼミ授業の中で複数年度にわたり地域と連携しながら実施しました。とくに2006-2007年度は、会津まちの駅連絡協議会と連携して実施しました。
太郎庵の菓子パッケージ(2008-2010.)
そもそも授業課題として、会津を代表する菓子製造販売の株式会社太郎庵の商品パッケージを実践的にデザイン提案するプロジェクトでした。経営者から企業としての考え方や商品に対する思い入れを聞きながら、実際の販売戦略をイメージした上でデザインを考えました。消費者への嗜好調査も繰り返しました。
結果、チョコレート菓子「熱気球倶楽部」と、ゼりー「黒豆美人」に学生のデザインが採用され、実際に販売されました。
食育教材「食育パズル」(2007-2008.)
毎日の食卓で、加工食品やお惣菜が多く利用されるようになり、料理がどのような食材からできるのか、どのようにして料理になるのか、子どもたちが体験したり学んだりする機会が少なくなりました。
そこで、毎日の生活の中で、子どもたちが楽しく遊びながら食材や料理について学ぶことができる教材を作成しました。
完成した食育パズルは、食材の描いてあるパズルをフライパンにはめ込み、ガスコンロの上で調理し、お皿の上にひっくり返すと料理ができ上がるというものです。
食育の効果としては、「どの食材から何の料理ができるのか知ることができる」「材料をそろえる-焼く-お皿に盛る の一連の調理を体験する」「出来上がった料理を他の人に勧めるためのコミュニケーションが生まれる」などが期待できます。
また、玩具としては、「パズルをはめ込むことによる手先の遊び」「形だけでパズルの組み合わせを考える遊び」「料理を作る”ごっこ遊び”」などができます。
地産地消パンフレット(2010-2012.)
会津若松市の地産地消を推進するため、2010年度は「野菜」に、2011年度は「会津地鶏」、2012年度は「お米」をテーマにパンフレットを編集制作しました。パンフレットは実際に毎年2000部ずつ印刷され、市内に配布されました。
会工曜変天目茶碗(2008.)
会津工業高校学校が開発した「会工曜変天目茶碗」を高大連携で商品化するため、ブランディングおよびプロモーションを短大生がおこないました。
結果、「KAITEN」というブランドとしてデザイン提案しました。
会津短大PR[高校生向けパンフレット](2009.)
会津大学短期大学部の魅力を、主に高校生の視点で効果的にPRできるように学生が企画・取材・編集制作しました。パンフレットは1万部印刷、ポスターは1000枚印刷されて、県内外の高校等に配布されました。
南会津地方の特産品パッケージ(2010-2011.)
南会津地方の特産品・加工品を販売するため、各種パッケージデザインを中心に提案しました。実際に商品化され販売されているものもありますが、2010年度は主に汎用性のあるパッケージ、2011年度は食用ほおずきに特化したパッケージをデザインしました。
磐梯町の地域資源PR(2009.)
磐梯町からの委託事業として、磐梯西山麓湧水群「水」のペットボトルおよび「道の駅ばんだい」のリーフレット等をデザインしました。水(ミネラルウォーター)は歴史的由来を、リーフレットは道の駅記念チケット(切符)をモチーフにしてそれぞれ町の地域資源を分かりやすく伝えるデザインにして完成しました。実際に配布されています。
会津絵ろうそくまつり「平和を願う灯り」(2024.)
第25回会津絵ろうそくまつりのテーマは「平和を願う灯り」でしたので、巾約30メートルの巨大地上絵は約350本のろうそくを並べ、愛と平和「Love & Peace」の意味も込めつつ、日本の平和を願う象徴として「折り鶴」をモチーフにしました。また、鶴ヶ城を建てた蒲生家の家紋「対い鶴」のように二対の鶴が向かい合い、会津らしさも表現していました。
会津絵ろうそくまつり「いまこそ灯せ会津の炎」(2021.)
2021年の干支は「丑(うし)」ですが、コロナ禍による社会の閉塞感を 厄除けのシンボル「赤べこ」で払拭したい!という願いを込めて、全長30メートルの巨大な地上絵「赤べこと花」を約400本のろうそくで表現しました。
会津絵ろうそくまつり「百花繚乱」(2019.)
干支の「亥」がモチーフですが、今回のテーマ「百花繚乱」の如く周りに花を散りばめ、全長30メートルの巨大な地上絵を約400本のろうそくで表現しました。とくに若い女性にSNSへ投稿してもらいたいので、全体的に可愛らしく見えるようゼミ学生がデザインしました。
会津絵ろうそくまつり「ぬくもり」 (2017.)
会津の伝統玩具「起き上がり小法師」二体がぬくもりのあるマフラーを着ている姿を、全長30メートルの巨大な地上絵を約400本のろうそくで表現しました。
会津絵ろうそくまつり「紡ぐ」 (2016.)
会津の伝統玩具「起き上がり小法師」二体がハートフルな花を『紡ぐ』、全長30メートルの巨大な地上絵を約400本のろうそくとLED電球で煌びやかに表現しました。
会津絵ろうそくまつり「華」 (2015.)
2015年の干支「未」とふくしまデスティネーションキャンペーン「華」をテーマに、全長30メートルの巨大な地上絵を約400本のろうそくで表現しました。
会津絵ろうそくまつり「絆」 (2012.)
震災復興への願いをこめて、会津地方の伝統玩具「起き上がり小法師」で二体が寄り添う『絆』と会津らしさをテーマに、全長30メートルの巨大な地上絵を表現しました。