https://youtu.be/fBfj1y_QeuE

紙製簡易マスク「PetraMask」(フルーツマスク)

開発の経緯

2020年は新型コロナウイルス感染症の広がりによって世界中で公衆衛生が心配されています。とりわけ飛沫感染を予防するためのマスクが慢性的に不足しており深刻です。使い捨てのサージカルマスクが入手しにくいため、布製マスクや手作りマスクなど様々な種類のマスクが紹介されていますが、私は折り紙などから着想を得て紙製マスク「PetraMask」を考案しました(2020年4月22日)。「Petra」とは紙(ペーパー)と三角(トライアングル)を組み合わせた造語です。
その後、書道半紙を使うバージョン(2020年4月26日)などを紹介しました。しかし、一般的に手作り紙マスクは折るだけで手軽にできる方法ですが、耐久性(飛沫に耐える紙質)と通気性(呼吸のしやすさ)を両立させることが難題でした。いろいろ素材を探しましたが、風雨等から果実を保護する「果実袋(果樹袋)」は薄い紙なのに耐久性があり、さらに適度な通気性もみられました。ホームセンター等で購入できます(動画で説明している商品は20枚入り217円)。「果実袋(果樹袋)」は手作り紙マスクの素材としてピッタリではないでしょうか。
尚「果実袋を折ってつくる紙マスク・PetraMask」では言いにくいと思うので、便宜上「フルーツマスク」とも称します。


「PetraMask」(フルーツマスク)の特徴

1.果実袋(紙)をほぼ折るだけ!(接着剤不要)

2.全体の形が立体的なマスク

3.ぴったりフィット


「PetraMask」(フルーツマスク)展開図<ver.2.1>

展開図

果実袋用ファイル名「petramask_fruitbag_ver2.1.pdf」



注記

☆展開図のサイズは 280x215mm ですが、マスクは人によって合うサイズは違いますので、縮小拡大を適宜調整してお使い下さい。

☆医学的に防疫を保証するものではなく、簡易的な紙製マスクとして紹介しています。



なぜ果実袋(果樹袋)を使うのか?


一般的に手作り紙マスクは紙を折るだけで手軽にできる方法ですが、耐久性(飛沫に耐える紙質)と通気性(呼吸のしやすさ)を両立させることが難題でした。どのような素材が良いのか?次のように、霧吹きを自分の飛沫(咳込み)に見立てて実験してみました。

1)書道半紙(清書用半紙)の耐久実験


2)果実袋(果樹袋)の耐久実験


3)実験結果(概評一覧)




「PetraMask」(フルーツマスク)の作り方(静止画)


1)果実袋 ここでは「ブドウ小 SIZE:158x230mm」の果実袋を使っていますが、様々なサイズがあります。


2)果実袋の2辺(止金側および底面)をカット


3)マスク下部を巾2cm 2回程折ります。


4)展開図を参照して下さい。特に3番の線は角度が重要です。


5)4番および5番の線を折りましょう。


6)マスク上部を内側から見た状態です。


7)プリーツ(折れひだ)をつけておくと、顔にフィットしやすくなります。


8)マスク下部を整形します。


9)耳にかける紐は、ゴムではない輪ゴム「モビロンバンド」がよく、耳が痛くなりにくいです。サイズは折経90mm程がよいでしょう。


10)完成したフルーツマスクを正面から見た図です。


11)完成したフルーツマスクを装着した様子です。


「PetraMask」(フルーツマスク)について(動画)

「フルーツマスク」https://youtu.be/pY0IPjWK3vk 再生時間:6分52秒